毛周期（ヘアサイクル）がわかれば効率的に脱毛ができる様になる

体毛には毛周期（ヘアサイクル）と呼ばれるサイクルがあって一定の周期で常に生え変わっています。

毛周期について詳しく解説していきます。

毛周期（ヘアサイクル）とは？

毛周期とは毛が生えてから抜けるまでのサイクルの事を言います。

毛が生える時の仕組みは「毛乳頭（もうにゅうとう）」と言う根っこの部分が毛細血管から栄養を取り込み「毛母細胞（もうぼさいぼう）」が細胞分裂をする事で毛が伸びてきて更に成長していきます。

このサイトでは毛周期を５つに分けて考えています。

成長初期

成長初期では毛母細胞が毛乳頭から栄養を吸収し細胞分裂を繰り返していく事で毛が成長していきます。

毛が成長していくと次第に成長期へと移行していきます。

成長前期

成長前期では更に毛が成長していき、皮膚の表面に現れ始めます。

ニョキニョキ伸びて一番この時が元気一杯の頃です。

成長後期

ただ毛は永久に成長し続けるなんて事はなく、一定の期間が過ぎると毛母細胞の細胞分裂は止まってしまうので毛の成長もそこで止まります。

この後、退行期に移行していき毛は新しい毛周期に入っていきます。

退行期

退行期になると毛は毛根から離れて次第に皮膚の表面に向かって浮いて来る様になります。

退行期の毛は毛根から離れている状態なので引っ張ると簡単に抜けてしまいます。

朝起きた時に枕についてる勿体無いヤツがこの頃ですね。

休止期

休止期は毛根から離れた毛が完全に抜け落ちて次の毛を生やす為の準備期間です。

皮膚の下にある「バルジ領域」から発生した「毛包幹細胞」が細胞分裂を繰り返しながら毛穴の下に移動していって新たな毛母細胞を作り出します。

脱毛効果が高い時期は？

では毛周期の中で一番脱毛効果が高いのは何時なんでしょうか？

レーザー脱毛の仕組みはレーザーを毛に当てる事で熱を与えて毛乳頭やバルジ領域を破壊する事で新しい毛が生えない様にするというものです。

ですから毛と毛乳頭が離れてしまっている「退行期」や毛が毛根から完全に抜け落ちて無くなってしまった「休止期」に脱毛の施術を受けても毛乳頭やバルジ領域を破壊できず意味がありません。

産毛の様な色の薄い細い毛もレーザーが反応しにくいと言われています。

成長期の毛とは？

人による個人差や部位による差はありますが一般的に頭髪以外の毛の場合、成長期の毛は全体の２０％程度と言われています。

残りの８０％の毛は施術の効果が出ない「退行期」や「休止期」などの時期という事になります。

ですから次の成長期の毛が増えてきた時にまた施術するという事を繰り返す事でやっと脱毛が完了するので、コレが「脱毛は時間がかかる」と言われる理由なんですね。

一番効果的な脱毛の間隔は

次にどれだけの間隔を空けて施術するのが最も効率が良いのでしょうか？

これまた人による個人差や部位による差があるので、なかなか見極めが難しいと言われています。

例えばヒゲの場合は毛周期が一回りするのに約２か月かかると言われていますので、１回目の施術から２回目までは１～２か月ぐらい間隔を空けた方が良いと言われています。

何度か施術を重ねると抜けた毛も多くなってくるので毛周期のサイクルが長くなってくる傾向があり、３回目から４回目までの間は２～３か月ぐらい間隔を空ける事が多い様です。

場所別の脱毛間隔

顔以外の場所は毛周期が少し長めの事が多い様です。

最初の頃は２～３か月間隔、その後は３～４か月ごとに施術をする様なアドバイスをされる事が多い様です。

ツルツルにする為には？

皆が気になるのは「じゃ～結局何回脱毛して何時頃にツルツルになるの？」って事だと思います。

ただこれも個人差が大きく一概に言えないと言うのが正直なところです。

毛深い人ほど回数も多く、期間も長くかかると言われており２０回近く施術してやっとツルツルになったという方もいます。

カウンセリングで質問した時は平均すると１０回前後が多いとドクターは言っていました。

まとめ：自分の毛周期に合わせて脱毛しよう！

焦って毛が成長期に生えそろっていない時に施術しても、結局お金も時間も無駄にしてしまう事になるので「脱毛は焦らず腰を据えて取り組むべし」と覚えておきましょう。

自分の場合だとどれぐらいの回数が必要になるのか、どのくらいの期間がかかりそうかをカウンセリングの時に聞いてみると良いですよ。

ハッキリとはわからない事もあると思いますがプロの目で見て「ザックリどのくらい」と言う目安が聞ければ今後の見通しが立ってくると思います。