ヒゲと共に私を悩ませる毛・・・それはAGA(男性型脱毛症)いわゆる薄毛です。
20代の頃から「そんなに髪の毛が多い方ではないな」と思っていましたが、父親はハゲていないのであまり気にしていませんでした。
しかし20代後半になると「これはもしや・・・。」と思い始め、30歳頃には確信しました。
「俺ハゲてきてるやん!!!」
何とか今まではカムフラージュしてきましたが最近はごまかしきれなくなってきたので「何とかしなくてはイカン!」とAGAや薄毛について色々と調べるようになったのです。
知らない事が更に恐怖感を増幅させるので薄毛の原因など、まずは正しい知識を得る事が重要だね。
毛根の回復力が高いうちに
まず初めにとても重要な事をお伝えします。
何故なら・・・若いうちの方が毛根に回復力があるからです。
通常の毛根は2~6年かけてしっかりと毛髪を成長させ、そして自然と抜け落ちると言うヘアサイクルを繰り返しています。
AGAになるとこのヘアサイクルが乱れ、毛髪が十分に成長する前に数か月~1年程で抜けてしまうんです。
ヘアサイクルのスパンが早くなり数か月~1年程で成長期が終わってしまう毛が増えてくると、軟毛の割合が増え長期間続くうちに毛根が委縮し発毛しなくなってしまいます。
そうなる前に治療を開始した方が効果も早くでて発毛しやすいと言われています。
AGAの原因とは?
男性の薄毛の9割以上がAGA(男性型脱毛症)だと言われています。
症と言う字が使われている様に薄毛は病気なんです。
この「薄毛は病気」と言うフレーズは「ハゲは諦めるしかない」と思っていた私にとってはとても衝撃的で「病気って事は治療できるかも」と一筋の光が射してきました。
そしてAGAの原因とされているのは「男性ホルモン」と言われていますが、原因は一つではなく遺伝も関係していると言われています。
ただメインとなる原因が「男性ホルモン」と分かっているので対策ができる様になっています。
適切なタイミングで適切な治療が出来れば薄毛(AGA)は治せる病気なんです。
AGA以外の脱毛症
気を付けなくてはいけないのが脱毛症の中にはAGAとは違う理由で脱毛している場合があり、そんな時はAGA治療をしても当然ですが全く効果がありません。
・円形脱毛症
・抜毛症
・粃糠(ひこう)性脱毛症
・機械性脱毛症
・薬剤による脱毛
円形脱毛症や抜毛症は共にストレスとの関係があると言われていますが自己免疫機能や情緒障害が主な原因でAGAとは違います。
他にもフケや皮脂が原因の粃糠性脱毛症、ヘルメットや帽子などの外的要因が関係する機械性脱毛症、抗がん剤などの薬剤による脱毛などもAGA治療しても効果はありません。
AGAのセルフチェック
AGAは治療を早く始めれば始めるほど効果が出やすいと言われています。
年配の方よりも若い方の方が細胞も元気なので発毛しやすいのは確かだよね。
ですから「もしかしたらAGAかもしれない」と思った時にはクリニックで診断してもらうのが良いと思います。
でもいきなりクリニックでカウンセリングは敷居が高いと感じる方もいるかもしれませんので、まずは自分で簡単にセルフチェックできる方法があります。
もし、以下の状態に当てはまる項目が多い様ならAGAのサインかもしれません。
①最近、額の面積が広くなった
②髪の毛のボリュームが減った
③髪の毛のコシ・ハリがなくなった
④抜け毛が増えた気がする
⑤頭頂部が薄くなった
⑥頭皮が脂っぽくベタベタしている
⑦脂肪分の多い食事が多い。
⑧タバコを吸う
あなたはいくつ当てはまりましたか?
私は8項目中の5項目に当てはまっていてクリニックでのカウンセリングを受ける事を決めました。
AGAの原因・メカニズム
ではここからは具体的にAGAの原因・メカニズムを見ていきましょう。
男性ホルモンの正体とは?
男性ホルモンは主に睾丸から分泌されていて「テストステロン」と言われています。
この「テストステロン」が血液を通して体中を巡るなかで頭皮に存在する「5αリダクターゼ」と言う酵素と結びつき、より強力な男性ホルモンである「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変化します。
このDHTへの変換が活性化されると毛根の毛乳頭にある「男性ホルモンレセプター」と結合して脱毛因子「TGF-β」を増やし、髪の毛の成長サイクルを乱れさせます。
男性ホルモンレセプターは遺伝が関与
「レセプター」とは受容体と言う意味なんですが、この受容体の感受性が高いと男性ホルモンの影響を受けやすく、感受性が低いと男性ホルモンの影響を受けにくいです。
つまり感受性が高い「レセプター」を持っていると男性ホルモンの影響を受けて薄毛になりやすいという事なんです。
そしてこの「レセプター」の感受性が高いか低いかは「遺伝」によるところが大きく、これが「薄毛は遺伝」と言われるゆえんなんですね。
脱毛因子「TGF-β」が増える事で髪の毛が太く硬くなる成長を妨げ、細く短い毛のうちに抜けてしまうAGAの症状が進行してしまいます。
まとめ:できるだけ早くから治療を開始しよう
この様に薄毛になってしまうAGAのメカニズムはよく研究されて解明されてきているので、その対策が出来る様になってきてるんですね。
AGA治療の基本は薬によってDHTの元になる「5αリダクターゼ」を阻害する事で薄毛(AGA)の進行をストップさせる事にあります。
この事からも治療を開始するタイミングは「薄毛が進行しツルツルになってから」よりも「まだ沢山の毛が残っている時」の方が良い事は明らかです。
ヘアサイクルを長く延ばしてあげる事で毛根の寿命も延ばしてあげるって事ですね。
まずはクリニックでカウンセリングを受けてみて「自分はAGAなのか?」「どのくらい進行しているのか?」「どの様な治療が最適なのか?」「いくらぐらいの費用がかかるのか?」と言った事を聞いてみましょう。
次の記事では薄毛の治療がどの様に行われるのかを解説していきます。
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